ワンコの薬箱

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犬のおやつ。知ってますか?与えてはいけない食べ物

私はペットのおやつには気を使っている方ですが、意外にも周りに聞くと人間と同じようなものをあげている方が多いのでびっくりしました。

何気なく与えている食べ物でもワンコにとっては非常に体に悪い影響を及ぼすこともあります。人間でいう生活習慣病にもなりやすくなったりしますので、ちょっときをつけてあげる事が飼い主にとっての責任だとおもいます。

犬や猫には個体差はありますが与えてはいけない食べ物があります。これからのペットライフのために「与えてはいけない食べ物」をチェックしてみました。

 

絶対与えてはイケナイ危険な食べ物7選

応急処置をする場合は、塩をなめさせたりして大量に水を飲ませ、吐かせてください。食べてしまったら、症状により、すみやかに病院へ連れて行きましょう。

  • ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく、エシャロット、らっきょうなど)症状:胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加
  • カカオ類(チョコレート、ココアなど症状:不整脈、心拍増加、口の渇き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐など

この2つは代表的な危険な食べ物ですね。ネギ類はほんとに危険です。玉ネギにはアリルプロピルジスルファイドという成分が含まれており、赤血球を壊し最悪は死に至るケースもあります。火を通してもNGです。

すき焼きの残りのお肉を間違って食べてしまい死亡した例も報告されています。(かかりつけの獣医談)

 

カカオはテオブロミンいう成分が体内で毒素に変わることがあり、神経に作用するので心臓発作を起こしたりします。
特に、カカオをたくさん含むビターチョコレートは注意です。

 

  • 人間用の医薬品やサプリメント(鎮痛剤、風邪薬、抗うつ剤、一部の栄養補助食品など)症状:多岐にわたる。目に見えない症状も有り得るので、誤飲を見つけた場合は直ちに獣医さんに相談する
  • レーズン、ブドウ(作用機序は不明ながら、避けるべき)症状:摂取後2~3時間経ってから嘔吐、下痢、腹痛、3~5日後に腎不全を起こし、重度の場合は死亡するケースも
  • アボガド 症状:嘔吐、下痢を含む胃腸の炎症、死亡の恐れ
  • マカダミアナッツ(現在のところ、犬のみに報告あり)症状:無気力、嘔吐、異常な高熱、筋硬直、ふるえ、心拍の増加
  • キシリトール(現在のところ、猫については報告が無いので不明)症状:少量でも摂取すると30分以内に血糖値が低下し、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症する恐れがある。※体重9kgの犬の場合、2,3枚のキシリトールガムで致命傷になり得るとの報告も。

 

キシリトールガムなどはほんと間違って落としたら食べてしまうので気をつけましょう。

与えては危険な食べ物9選

  • ニンニク(ガーリックパウダー、ガーリックオイル等)症状:嘔吐、血尿、衰弱、心拍の増加
  • アワビトリガイ、サザエ、トコブシ(特に3~5月頃は貝の毒素が強いため危険)症状:光線過敏症。毛の薄い耳に症状が現れやすく、腫れやかゆみが生じる。場合によっては壊死する事も。主に猫。
  • スルメ 症状:胃腸障害、元気が無くなる。※胃で10倍以上に膨張し、腸を通過する事が出来ず、また食堂に詰まって吐くことも出来ず、危険な状態になることがある。
  • 豚肉(生)(特に猫)症状:体重減少、下痢、目の障害など様々。生の豚肉には寄生虫トキソプラズマ)が潜んでいることがあり、犬猫から人間まで感染する危険は同じだが、ネコの体内でのみトキソプラズマが完全に成長する。
  • 硬い骨(鶏、鯛の骨など症状:胃腸障害、のどの炎症、嘔吐など。※鶏の骨は鋭く尖った状態に割れるため、喉や消化器官を傷つける恐れが。鯛の骨も大変硬いため、鶏の骨と同様に危険。
  • アルコール 症状:嘔吐、下痢、中枢神経の抑制、ふるえ、昏睡、アシドーシス(意識障害、血圧低下、痙攣、呼吸障害)など
  • カフェイン(お茶やコーラ、コーヒーなど)症状:心臓や神経系への異常
  • キノコ(主に野生の茸)症状:肝臓障害、腎臓障害、重度の胃腸障害
  • イーストパン(生の場合)症状:食後に胃で膨張するので危険。また生のイーストはアルコールを形成するので、アルコール中毒になる危険もある。

 

与えては危険な食べ物7選 食べ過ぎ注意

消化に良くないもの全般(トウモロコシ、ナッツ類、こんにゃく等)症状:消化不良、下痢

生卵 ※白身=卵白に含まれるアビジンがビオチン(VB群の一種)を分解。加熱すれば栄養満点の優れた食品に。症状:下痢、皮膚炎、結膜炎

イカ、タコ、貝類、甲殻類(アサリ、ハマグリ、シジミ、エビ、カニ等)、淡水魚(コイ、マス等)※特に内臓、全て生の場合に限る。症状:食欲低下、嘔吐、痙攣、ふらつき等の神経障害など

青魚(サバ、アジ、イワシ等)症状:皮膚の下にしこりが出来る。痛みを伴う事があり、触ると嫌がる。急性で発症する病気ではなく、慢性的な偏食で発症。治療も食生活の見直しなど、時間を掛けて行う。

レバー 症状:過食でビタミンA過剰症⇒骨(脊髄)の変形。進行すると起き上がれなくなる。

ピーナッツ(50%以上が油分。人間用に加工されたものは塩分過多も。またマグネシウムを多く含むため結石の原因になりやすい)症状:肥満、糖尿病、腎臓病、結石(泌尿器症候群)など。

ほうれん草(シュウ酸が結石の原因に)症状:結石

野菜類、おから等(野菜に含まれるセルロースを消化出来ないため、大量摂取で胃腸の負担に。細かく刻んで適量摂取すれば良いでしょう)症状:下痢、便秘など

 

個々の体質や体調によって見極めが必要な食べ物

牛乳
症状:下痢 ※牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)を犬や猫は持たない。牛乳に弱い人の場合も理由は同じでラクターゼ活性の低い体質だとお腹を壊しやすくなります。

マグネシウムを多く含む食材

煮干し、海苔、鰹節、一部のミネラルウォーター
症状:結石、下痢、泌尿器症候群

 

ドッグフード(ネコが食べ続けた場合)
症状:栄養不足(特にタウリン不足になりやすい)

キャットフード(犬が食べ続けた場合)
症状:栄養過多

 

 

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